高級ホテルや高級チョコレート販売店の中では、和をモチーフにしたチョコレートを多数提供することが増えてきています。国内でも有数のショコラティエがバレンタイン向けに和の食材を使ったチョコレートは、バレンタインだけではなく通年販売してほしいという声も多いほどです。特に注目を集めているのは日本酒を使ったものだといいます。日本酒に対して抵抗を抱く人も少なくありませんでしたが、有数のショコラティエが作ったものを食べて、日本酒の魅力に取りつかれるようになったという人も増えてきています。
ゆずなど伝統的な国内の食材を積極的に使うことで、和の魅力を堪能することができると感じる人もいるほどです。和の食材の中には今まで組み合わせることがなかったものを、新たにチョコレートに利用しているものもあります。ゆずや巣立ちなどは2000年代から徐々にチョコレートで使用されてきましたが、キンカンなど伝統的なものを使うこともさらに増えてきました。中には国産のレモンを使っているものなども多く、国産の食材を余すところなく使用することで日本の食材のおいしさに改めて気づく人も多いです。
もちろんそれ以外でも意外な取り合わせを楽しむことも増えてきています。日本の伝統的なハーブであるシソを利用したチョコレートは、普段食べているシソとは全く違う触感や味わいを楽しめると、バレンタインチョコで購入する人も多くなっています。特に意外性の高いのはワサビです。ワサビなどを利用することでより一層和のハーブといえるものを大切にし、日本の文化や食材に関心を抱く人が増える可能性があるといいます。